この記事はこんな方におすすめ!
- ロコモティブシンドロームって何?という方
- ロコモティブシンドロームの予防法が知りたい方
- 確かめる方法について知りたい方



ロコモティブシンドロームって?
突然ですが、ロコモティブシンドロームって知ってますか?
よく耳にする方もいれば初めて聞くよ!という方もいてるでしょう。
健康な生活を送る上で重要視されている考え方なので、この機会に是非知っておきましょう。
ロコモティブシンドローム(以降、ロコモ)とは、移動することを表すlocomotion、移動するための能力があることを表すlocomotiveと症候群を表すsyndromeから作られた言葉です。
ロコモは、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態のことを言います。
この概念は、2007年の日本整形外科学会で初めて提唱されました。
ポイント
運動器とは骨や筋肉、関節だけでなく脊髄や神経など、連携し体を動かす仕組み全体のことをいいます。
実は、普段何不自由なく生活を送ることができているのは、運動器が正常に働いてくれているからなのです。
運動器がどこか一つでも障害が起きると、体をうまく動かすことができなくなります。
日本は、これまでにない高齢化社会をむかえています。
そのため、運動器の障害によって日常生活が困難になり、リハビリや治療、支援や介護が必要な方が増加しています。
健康な生活を維持するためにも、しっかりとロコモを予防していきましょう。



ロコモ度の判定方法は?
ロコモかどうかを判断する方法として、ロコモ度テストというテストがあります。
ロコモ度テストは、
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立ち上がりテスト
-
2ステップテスト
- ロコモ25
の三種類のテストからなります。
それぞれを軽く説明していきます。
立ち上がりテスト
下肢の筋力をはかるテストです。
座った姿勢から片足、もしくは両足で立ち上がることでロコモ度を判定します。
2ステップテスト
歩行能力をはかるテストです。
歩幅を調べることでロコモ度を判定します。
ロコモ25
25個の質問に答えるテストです。
体の状態や生活状況からロコモ度を判定します。
どれか一つでも当てはまると運動機能の低下が見られています。
ロコモの可能性があるため、医療機関への受診をおすすめします。
テストについて詳しく知りたい場合は、日本整形外科学会ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトに載っていますので参考にしてください。



ロコモの予防方法は?
ロコモの判定方法については、わかったと思います。
では、次は気になるロコモの予防方法について見てみましょう。
運動
ロコモは、下肢の筋力の低下によって起こります。
下肢の筋肉を鍛えることは、ロコモを防ぐことに繋がります。
片足立ちやスクワットなどで下肢の筋力をつけるようにしましょう。
また、ウォーキングも有効で、特に歩幅よりプラス10cmの幅で歩くことで筋力がつきやすいと言われています。
運動する際に注意していただきたいのが、負担をかけすぎないようにすることです。
筋力をつける目的で運動をしているはずが、壊してしまっては意味がありません。
強度を上げる場合は、徐々に上げていくようにし無理はしないことを心がけるようにしましょう。
食事
ロコモを予防する上で、食事も大切な方法です。
筋肉だけでなく骨も強くないと、ロコモになりやすくなります。
骨を強くするには、よく知られているたんぱく質やカルシウムだけでなく、ビタミンDやビタミンKも重要になります。
そのため、たんぱく質やカルシウムはもちろん、ビタミンDやビタミンKなどもしっかり摂るようにしましょう。



今回のまとめ
- ロコモは、運動器障害で移動機能が低下した状態のこと
- 高齢化社会により、ロコモの方は増えてきている
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予防するには、運動と食事が大切